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【ギター改造】エレキギターでアコギのサウンドを出してみた!!ピエゾブリッジ(GRAPHTECH )Acousti-Phonic取り付け

今回のギター改造は・・・(以下茶番から)

 

あ〜・・・アコギ欲しいな〜

でも今の住宅環境だと満足に音出せないしな〜

!!「ここで〇〇に電流以下略・・・」

エレアコに搭載されているのはピエゾブリッジ・・・

これをエレキギターに取り付ければアコギサウンドが手に入るのでは!!

と天才的(小並感)な発想をしたところから始まります。

 

ちなみにピエゾが搭載してるエレキギターは有名どころだと

ジョン・ペトルーシ氏のシグネイチャーギターとか

GODINやVOXのギターとかにも付いてたりします。

JPとか欲しいんですがー

しかし、数年前の値段なら購入も検討しましたが、今は為替やらで高い・・・

 

ということで自分のギターに乗っけちゃおうということです。

本題に入る前に。

みんなが気になりそうなところをはじめに書いときます。

・ギター本体、ブリッジへの加工はほぼ必須

・ピエゾ搭載のブリッジだけじゃ弱々しいサウンドなのでプリアンプ(+9v電池)必須

と重要なところはこんな感じ。では本題へ・・・

 

今回の改造元のギターは以前に紹介したkieselギター

サドルがちょうど合いそうだったの選びました。

そして、搭載するパーツはこちらです。

GRAPHTECHのAcousti-Phonicシステム

ブリッジがGRAPHTECH ( グラフテック ) / PN-8001-00

Fenderのアメスタサイズのサドルです

ねじ位置が違う種類もあります。

 

プリアンプがGRAPHTECH ( グラフテック ) / PE-0240-00

 

他にはFISHMANとかありそうでしたが、値段的にもお手頃なこちらを選択

 

では改造して行きましょう(以下改造前の画像)

一応パーツはギリギリ入りそうなことは目視で確認済み・・・

最初はサドルを取り付けていきましょうか。

まずここでラッキーポイント!

Kieselに搭載されていたHipshotのブリッジはなぜかサドル下に穴が空いておりました!

ここにピエゾの配線が入る!!

一応Kieselはオプションでピエゾをつけることもできるのでそういうものなんでしょうか?

 

実際にストラトにつける場合は

・サドル下からネック側に配線を出し、PGの中に通す(配線丸みえ)

・ブリッジを加工しスプリング側から通す(見た目それほど変わらず)

になると思います。

 

ということでサドルは問題なく取り付け完了

ちなみにサドルはかなり軽量

左がオリジナル一個約6g右がGRAPHTECH2個で約4g



次はこのピエゾ配線を本配線に取り付けていきます

配線の取り付け部が太いので、ここでギター本体に加工しなくてはなりません。

考えた選択肢としては

・弦アースの穴を拡張する

・新しく穴を開ける

という感じ。

正直弦アースの穴はギリギリサイズだったので後者を選択。

 

使ったのは市販されている電動ドライバー、径は5mmを使用。

キャビティに入るように斜めに穴をあけました。

うん。成功。

今回はなるべくギターに手を加えたくなかったので元のVOL、TONEをスタックポットに

ピエゾVOLにコイルタップスイッチを、ジャズべみたいな2VOL構成です。

ピエゾオプションのEQスイッチやピエゾMIXスイッチは省きました。

ちなみに今回買ったのは一番最小構成のプリアンプ(ベーシック・キット)

付属品は大まかに

・ピエゾ配線をまとめる黒いやつ Summing Board(横約1.8cm縦約0.5cm高さ約1cm)

・上のやつとプリアンプ基盤を繋ぐ配線

・6pin配線2種類(後で詳しく記載)

・電池スナップ(後で詳しく記載)

・ステレオジャック(スイッチクラフト)

・プリアンプ基盤 (横約4.2cm縦約2.8cmケーブルつけた高さ約1.5cm)

・電池固定用のホルダー

これにEQスイッチやPU切り替えスイッチを追加するセット(アドバンスド・キット)なんかもありました。

 

では説明書、図の通りに残りの配線もしてと。

(説明書はちゃんと日本語のが付属!!)

 

今回はとりあえず音を出してみようとのことで配線はほぼ切らずに搭載。

下のピエゾ線に伸びてるのがSumming Board、基板は右側、左上に電池

意外と基板類が小さいのでぴったりな感じで収まり

電池スナップは入らないので、ぴったりで固定されてるのをいいことにそのまま

そして、こんなにぎちぎちになってしまい・・・

 

背面はこんな感じで収まってます

アームアップさせすぎると配線に干渉しそうなのでスポンジを挟んでます

一応挟まって断線しないことは確認済み。

これ切れたらサドルごと交換するしかないので気を付けましょう。


問題なく音だしまでいけました。

簡易的な音だし動画を撮ったのでご参考程度に

 

ピエゾも綺麗に出て、目的のアコースティックぽい音もエフェクトかけたら満足いく結果に。

見た目はこんな感じ

 

使ったノブはEMG ( イーエムジー ) / Stack Knob /Dual Black Satinです。

 

しかし、2点ほど注意した方がいいところがありました。

一つは配線の一つが説明書通りではなかったこと。

説明書だと6pin配線が

・・・ ・・・ (・が配線ーは空き)

・ー・ ー・・

という2種類の配線が入ってなきゃいけないところでしたが、

・・・

・ー・

が2本入っていました。

まぁこれは爪楊枝などで固定されているところを押せば問題なく外れ、付け替えればOK

このボケてる奴は手直し後

 

お次はこちらの説明書(英字)についてる電解コンデンサ・・・

この配線自体は電池スナップ、追加でアクティブギターのPUに9vを給電するためのもの

写真のようにアクティブギターに給電するところにこれがちょこんとついてます

しかし、日本語説明書にはこれについて何もかいてなく、

代理店商品ページの写真も電解コンデンサはついてません。

ただ本国GRAPHTECHの公式ページ・・・さらに個別のパーツ販売ではついてます・・

https://graphtech.com/collections/ghost-pickup-systems-parts-accessories/products/ghost-battery-holder

 

ちなみに画像のこの冊子は付属しているなかでも、英字のなんか綺麗目(新しそう)なやつ

 

考えるに昔はコンデンサなしで、最近商品が新しくなってこれをつけたのでしょうか・・・。

なんでこれが問題かというと・・・

自分は後からこの事実に気がついたため、搭載時に根本から切ってしまいました(過去形)

・・・ちなみに普通に動いてるので問題ないかな〜と思ってます。

もし、これをみて、搭載する人はとりあえず説明書(英字の)通りにアースに落とすことをお勧めします。

 

とここまでやって弦を張ろうとしたらまたちょっとした問題が・・・

このヘッドレスギターはサドルにボールエンドを通して弦を張るのですが、

まさかの弦がサドルに入らない・・・

面倒ですが一回一回サドルを外して弦を交換することになりました。

 

あと、説明書を見るとピエゾにトーンがつけれるみたい。

あとはピエゾ単体でも動く(2MEGのポット)みたいだけど

アコギライクな音にはならないよ〜プリアンプ併用が推奨だよ〜(意訳)と書いてました。

多分ピエゾブリッジ+外部プリアンプでもいけそう。

ただポットが高い値なので弱々電気信号なのを予測するとシールドで引き回すとノイズが出そうな気もします

 

ただアースの引き回しが悪いのか(みたらそりゃそうだ)ハイゲインにすると電気的なノイズが気になりました。(説明書にもグラウンドループはやめようって書いてある)

そして、意外とアコギっぽい音だけでなくエフェクトのノリがいいためクリーンも綺麗

JPに乗ってる理由がわかります。

とても満足できる改造でした。

 

・・・追記

しばらく使ってみて、ビンテージ系のファズを使ってるとなんかいつもと音が違う

具体的にはバッファを通したような音・・・

電池を抜いても音が出てましたが、

電池あり、なしで今一度確認してみると結構音量が違う(なしが小音量)

マニュアルにはマグネティックのPUもミックスしてるから電池抜くと音が出ないと書いてある

ということは両PUともにプリアンプが通るってことでしょうか~

 

今回はここまで。