今回紹介するのはこちらのテスター
オーム電気のtst-KJ83 スタンダードなデジタルテスターです
自分は
・エレキギターのピックアップの抵抗値測定
・パーツの通電確認
・自作エフェクターを作るときの抵抗値測定、Hfe簡易測定
・006p9v電池が生きてるかの電圧測定
等、ギター用に色々使っています。
エレキギター、ベースをやっている方であれば持っていて損はない機械です
(値段もそんな高くないので)
自分は前使っていたテスターが壊れてしまったので、今回こちらを購入
追加でワニ口クリップを購入しとくと使いやすくなります。
Amazonで探し、なるべく安く、機能が豊富、そしてブランドがしっかりしてることで選びました。
(Amazonは魔境ですのでまともなブランド探すのに苦労しました。)
では用途を解説していきます
まずは、エレキギターのピックアップの抵抗値測定
ピックアップのスペックには基本この抵抗値(~k)が書いてあり、
抵抗値が高ければ、出力も高くなる傾向にあります。
測定方法はこんな感じ
シングルコイルであれば2本あるケーブルの片方ずつ挟めばいいです
その後、テスターのスイッチを抵抗Ωに合わせ(画像だと20のところ)
基本、ギターのピックアップは5〜20kΩの間ですのでそれにスイッチも合わせます
(たまに20超えるのもある、ちなみにダンカンのSSL-1は6.5kSH-4は16.4k)
ハムバッカーの場合であればだいたい4芯/()内はduncanの色
上PU+−(黒白)
下PU+−(赤緑)
と配線が分かれており、(あとの配線はアース線)
テスターで測定する場合は
上だけ/黒白それぞれ(シングル)
下だけ/赤緑それぞれ(シングル)
両方の合計/白赤をつなぎ、黒緑それぞれをつなぎハムバッカーを測定できます
測定することで大体の出力がわかるので、
PUを交換する際にどっちがリアかわからなくなった時に測定すれば
どのポジシションにすればいいか解決できます
(大体のメーカーがリアを高め、フロントを低めにしてます)
あとは、断線してるかどうかの確認もできます。
上記のように測定したときに値が出ないとき、
そして、抵抗値が大幅に高いときなど(数百、数千の不安定な値)は断線している可能性が高いです。
音が出てる場合でも明らかに他PUとの音量差が激しい、キンキン下音が鳴っている
という場合であれば、断線している可能性が高いので測定してみると良いでしょう
(断線してても音が鳴ること多いです)
次はギターの通電確認
テスターを抵抗値測るセッティングにしておき、
何もつけずにテスターの棒通しをくっ付けると0という値が出ます。
これは何もついていないので抵抗値が0という状態、0の場合は通電してるという事
これを逆手にとればギターのアースがちゃんと取れてるのかとかも確認できます。
例えば、導電塗料やアルミテープでのシールディングをした際
ちゃんとシールディングされているかどうかが確認可能
あとはポット裏のアース通しがつながっているかも確認できます。
このやりかたはシールドケーブル自作する時にも使ってます
お次は自作エフェクターの抵抗値測定
これは抵抗のカラーコードを覚えてないので
使う際にPUと同様抵抗値を測っているだけです。
あとはトランジスタの測定機能もついてます
最後に電池の測定。
測定器をV、電圧に合わせて、電池の突起+−それぞれにテスターを触れさせます
これで新品の電池だと9.5vくらい出ます
逆に使い古した電池だと7vとか5vとか出るので
その電池はもう使えないことが測定によってわかります。
(歪エフェクターだと電圧による音の違いがあるので選別もできる)
あとどれくらい使えるかはわかりませんが、使える使えないの確認がテスターでできます
とギターに関するデジタルテスターの使い方はこんなところです。
アナログテスターだと見づらいので上記の使い方だとデジタルの方がおすすめ
逆にアナログテスターの場合は見にくい分、PU測定の際、針が触れる方向によって位相がわかります
・・・正直デジタルテスターの値段はピンキリです
業務用は結構なお値段ですが、趣味で使う測定の場合はこのぐらいのグレードで問題ないと思います。
今回この機種をお勧めできるポイントが一つ
この背面にある立てかけできる機能です
これによって立てたまま測定できるのですごく見やすいです・・・
今回は以上